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「親はまだ元気だけど、お風呂が心配…」そう感じているあなたへ。その直感は正しいです。
🛁 17年の現場で感じていること
浴室は水や石けんで滑りやすく、ご家族がヒヤリとしやすい場所です。福祉用具専門相談員として17年、たくさんのご家庭の浴室を見てきましたが、ちょっとした工夫で、毎日のお風呂を安心して過ごしやすい場所にできます。
その工夫のひとつが、足元のすべり止めマットです。気になり始めたときが、見直しのよいタイミングです。
すべり止めマットは介護保険の対象外で、価格も安くはありません。だからこそ自分に合った選び方を知っておく必要があります。こんな疑問、ありませんか?
- ✅ 種類が多すぎてどれを選べばいいかわからない
- ✅ 買ったけどすぐズレてしまった
- ✅ どれが滑りにくいのか分からない
- ✅ カラリ床でも使えるの?
- ✅ お手入れが面倒で結局使わなくなりそう
この記事では、福祉用具専門相談員として17年・1,000件以上の現場経験を持つTOCHIが、実際に自分のお風呂で使ってみた感想をもとに、すべり止めマットの種類・選び方・おすすめ3選・お手入れ方法・注意点まで、すべてまとめてお伝えします。
迷ったらこの3つ
浴室の床や使い方に合わせて、まずはこの3つから選んでみてください。
- 浴槽内でしっかり止めたい → 吸着すべり止めマットC
- 洗い場でも使いやすいものがいい → おく楽すべり止めマットKP
- 大きめでしっかり敷きたい → すべり止めマット ユクリア
こんな方に読んでほしい


- ✅ お風呂で滑って怖い思いをしたことがある
- ✅ 高齢の親や家族の足元が不安
- ✅ 買ったマットがすぐズレて困っている
- ✅ 福祉用具のプロが選ぶ本物を知りたい

浴室すべり止めマットの選び方
滑り止めマットは「どれでも同じ」ではありません。素材・サイズ・構造によって、吸着力や安全性が大きく変わります。自分に合った選び方のポイントを4つ解説します。
🧪 ①素材で選ぶ(吸着力・滑りにくさ)
素材は大きく「ゴム・エラストマー系」と「PVC(ポリ塩化ビニル)系」に分かれます。
ゴム・エラストマー系は濡れた状態でもグリップ力が高く、高齢の方が使う場面でも滑りにくく動作しやすいです。PVC系は軽くてリーズナブルですが、グリップ力はゴム系に劣ります。
今回ご紹介している3選はすべてゴム・エラストマー素材。迷ったら素材表示を確認して、ゴム系を候補にすると選びやすいです。
📏 ②サイズ・形状で選ぶ
洗い場全体をカバーできるサイズが理想ですが、大きすぎると洗いにくく衛生面で不安が出ます。浴槽サイズに合ったものを選び、浴槽内用・洗い場用で分けて使うのも効果的です。今回の3選はサイズ展開が豊富なので、設置場所に合わせて選べます。
🕳️ ③穴あき・水はけ構造を選ぶ
穴あきタイプはマット下に水が溜まりにくく、カビ・雑菌の繁殖を抑えられるのが最大のメリット。穴なしタイプは見た目がスッキリしていますが、裏側に水が閉じ込められて不衛生になりがちです。長く清潔に使うなら穴あき・水はけ構造が基本です。
🔒 ④「吸盤あり」か「自重型」かで選ぶ
「浴槽内には吸盤付きが必須」と思っている方が多いですが、実は吸盤なしの自重型でも十分に安定して使えます。吸盤タイプには以下のリスクがあります。
- 吸盤が劣化するとお湯の中で浮いてくることがある
- 凹凸のある浴槽底面では最初から吸着しないケースも
- 吸盤部分に汚れが溜まりやすく、お手入れが手間になる
ゴム素材の自重型は重さで自然に安定し、劣化リスクも少なく長く使えます。デメリットは吸盤タイプより重く・価格が高めになること。それでも長期的な安全性と使いやすさを考えると、自重型が現場でのおすすめです。
⑤カラリ床・凹凸床には吸盤タイプが使えない
現場でよく受ける相談のひとつが「吸盤マットを買ったのに全然くっつかない」というもの。原因のほとんどがカラリ床との相性問題です。これは購入前に知っておきたいポイントです。
⚠️ カラリ床と吸盤マットの”落とし穴”
【機能面】吸盤がくっつかない→かえって不安定
TOTOの「ほっカラリ床」「カラリ床」は、水はけを良くするために床面に無数の微細な溝(凹凸)が刻まれています。この凹凸のすき間から空気が入ってしまうため、吸盤が密着できずズレてしまいます。固定されていないマットに足を乗せると、マットごと滑ってしまう場合があります。
【お手入れ面】カビの温床になる
カラリ床の売りは「翌朝には乾く」こと。しかしマットを敷きっぱなしにすると、床の溝に水分が閉じ込められ、赤カビ・黒カビが発生しやすくなります。カラリ床本来の機能が活かせなくなってしまうんです。
✅ カラリ床でマットを使うなら、この2点を徹底
- 吸盤タイプは選ばない→ 自重型ゴムマットか、裏面が高摩擦素材のタイプを選ぶ
- 使用後は剥がして乾燥させる→ マットと床を別々に干すことでカビを防ぐ

おすすめ3選
数あるマットの中から今回の3つを選んだのは、相談員として「滑りにくさ」「毎日続けられるお手入れ」「入浴動線への合わせやすさ」を重視しているからです。
椅子からの立ち座りや浴槽の出入りといった動作のしやすさを考え、床の種類や使う場所に合わせて選べる3つに絞りました。
いずれも足元の不安をなくすと言い切れるものではありませんが、滑りにくく動作しやすい点で、現場でもご案内しやすい製品です。
🔎 3商品ざっくり比較
① 吸着すべり止めマットC
浴槽内に小さく敷きたい人向け。2枚組で位置を調整しやすい。
② おく楽すべり止めマットKP ★TOCHIの一押し
お手入れ重視・吸盤なしで使いたい人向け。置くだけで使える。
③ ユクリア
防かび・サイズ展開を重視したい人向け。浴槽サイズに合わせやすい。
▶ 詳細スペック比較表を見る(PC向け)(価格・サイズ・重さ)
| 商品名 | 価格確認 | サイズ | 重さ | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| アロン化成 吸着すべり止めマットC (2枚セット) |
Amazonで確認 | 36×28cm | 約400g(2枚) | 吸盤432個/枚・エラストマー素材 |
| アロン化成 おく楽すべり止めマットKP |
Amazonで確認 | 38×87cm(L) | 約1.6kg | 吸盤なし置くだけ・浴槽にフィット |
| パナソニック ユクリア |
Amazonで確認 | M:38×55cm / L:38×70cm | M:0.8kg / L:1.0kg | 昆沙門亀甲柄グリップ・防かびタイプ・M/Lサイズ展開 |
アロン化成|吸着すべり止めマットC(2枚セット)
浴槽内専用のマットです。Cサイズ2枚組なので、横並びにも・分けて設置しても使えます。写真のように底面と背もたれ部分に分けて置けば、座った状態での背中の滑りにも対応できます。
素材はエラストマーで、水に濡れた状態でもグリップ力を発揮。裏面の円弧状の吸盤が浴槽にぴったりくっつき、横ズレも防止します。しかも1枚わずか約200g。取り外して洗うのも楽チンです◎
⚠️ 使えない浴槽に注意:底面がザラザラ・凹凸のある浴槽、木製の浴槽、24時間風呂・温泉・泡風呂、入浴剤入りのお湯では吸盤が吸着しません。購入前に浴槽の形状を確認してください。
こんな方に:足元の不安が大きい高齢者がいるご家庭・軽くて使いやすいすべり止めを探している方
アロン化成|おく楽すべり止めマットKP
吸盤なし「置くだけ」の自重タイプなのに、浮いてこない・ズレない。それがこのマットの最大の特徴です。浴槽の底のカーブにしっかりフィットする設計で、浴槽内はもちろん洗い場にも使えます。
前モデルARから改良され、ウェットグリップ性がさらにアップ。サイズのカットもできるので浴槽の形に合わせて調整可能です。
実際に自分のお風呂で使ってみた率直な感想は、「グリップ感がこの3選の中で断トツで一番良かった」。足を置いた瞬間にキュッと引っかかる感触があり、立ち座り動作も安心して行えます◎
吸盤がない分、外して干すだけのシンプルなお手入れ。吸盤の劣化や凹凸床の吸着問題も一切なし。長く安心して使いたい方に自信を持っておすすめします。
パナソニック|すべり止めマットユクリア
ユクリアの最大の特徴は「昆沙門亀甲柄」と呼ばれる六角形のパターン。この構造が360度あらゆる方向へのグリップ力を発揮し、横ズレをしっかり防止します。写真で見ると独特の模様感がわかると思います。個人的な使用感は、確かにすべり止めの効果は感じますが、すべり止めマットKPに比べると、少しグリップ感か落ちる印象でした。
さらに嬉しいのが「防かびタイプ」の機能。かびが外側に広がるのをブロックする設計で、清潔を保ちやすいんです。ステンレス浴槽にも対応しているのも現場では重宝します。
Mサイズ(38×55cm・約0.8kg)とLサイズ(38×70cm・約1.0kg)の2種類展開。カラーも複数あるので浴室の雰囲気に合わせて選べます。
すべり止めマットを使うときの注意点
どんなに良いマットを選んでも、使い方を間違えると、せっかくの効果が活かせません。現場で見てきた「やってはいけない使い方」を3つ、しっかり確認してください。
⚠️ 注意点① 敷く前に床のヌメりを流す
床にシャンプーの残りや皮脂のヌメりがついていると、どんな高性能マットを敷いても滑ります。マットを置く前に、その場所をシャワーでしっかり流してから設置してください。特に皮脂や石けんカスが残りやすい場所は、設置前に中性洗剤で軽く拭き、油分を落としてから置くと、より安定します。
⚠️ 注意点② マットの「めくれ・反り」を確認する
マットの端が反り返っていたり、めくれたりしていると、そこに足を引っかけてつまずく原因になります。使用前に端までしっかり床に密着しているか確認する習慣をつけましょう。
⚠️ 注意点③ 入浴後は剥がして干す
敷きっぱなしにすると床の溝に水と石鹸カスが閉じ込められ、数日で黒カビ・赤いぬめり(ロドトルラ)が発生します。これ自体が滑る原因になります。お風呂上がりに剥がして干すことを毎日の習慣にしてください。
特に③は重要。「マットを敷いているから安全」と思って剥がさずに使い続けているご家庭を現場でよく見かけます。カビだらけのマットはかえって滑りやすくなります。剥がして干すこと=マットの効果を保つこと、この意識を持ってください。
すべり止めマットのお手入れ方法
すべり止めマットは、浴室の床以上にカビやすいんです。常に濡れて皮脂・石鹸カスを浴び続けるから。手入れを怠ると、マット自体がヌルヌルして逆に滑る原因になります。これが現場でよく見る「マットを敷いているのに転んだ」の正体です。
📋 長持ち&安全に使うための3つのポイント
【毎日】剥がして・流して・干す
お風呂から出たら、マットを剥がしてください。表と裏の両面に45℃以上の熱めのお湯をかけて泡・髪の毛・皮脂を洗い流し、浴槽の縁やS字フックに吊るして陰干しします。これだけでカビの9割は防げます。
【週1回】洗剤とブラシでしっかり洗う
シャワーで流すだけでは、凹凸の「すき間」に目に見えない皮脂汚れが蓄積します。週に1回、浴室用の中性洗剤をかけてスポンジや柔らかいブラシで表裏を洗いましょう。特に裏面の溝・突起のすき間は念入りに。
吸盤タイプを使っている場合は、吸盤の内側にも皮脂や水あかが残りやすいので、洗うときに指で軽くこすって汚れを落としておくと、吸着力の低下をゆるやかにできます。週に一度は浴槽の縁に立てかけて裏面までしっかり乾かすと、裏のヌメリも防ぎやすくなります。
【買い替えサイン】ヌメリが取れなくなったら寿命
手入れを続けても以下のサインが出たら買い替え時です。寿命の目安は1〜2年。
- 洗っても表面のヌルヌル・ベタつきが取れない
- ゴムが硬化して端が反り返ってきた
- 裏面の凹凸がすり減って薄くなってきた
🚫 やってはいけないNGお手入れ
- 天日干し(直射日光)はNG:紫外線でゴム・シリコンが劣化し、寿命が一気に縮まります。陰干しで。
- 塩素系漂白剤の長時間放置はNG:カビキラーなどを大量に使って長時間放置すると素材が傷み、変色・ちぎれの原因に。使うなら短時間で十分です。
毎日「剥がして干す」さえ習慣にできれば、カビもヌメリも最小限に抑えられ、2年近く安全に使い続けられます。逆に言えばそれだけで十分。難しいことは何もありません。
実際現場で見てきた話
17年間、福祉用具の現場を回ってきて感じるのは、「足元の不安ゼロは一つのアイテムでは作れない」ということです。
浴槽マットを敷いても、浴槽をまたぐときに手すりがないと不安が残ります。手すりがあっても、洗い場の足元対策がないとヒヤリにつながることがあります。
お客様の中には、「マットを敷いたから大丈夫」と安心しすぎて、かえって油断してしまう方もいます。マットは「転びにくくする補助」であって、足元の不安をゼロにするものではありません。
だからこそ私は、マットを選ぶときに「どこで・どう使うか」を確認します。浴槽の中なのか、洗い場なのか。一人で入浴するのか、介助があるのか。それによって最適なマットは変わります。
もうひとつ、現場でよく見る場面があります。ご家族が心配して導入を勧めても、本人が「まだ大丈夫」と拒否するケースです。気持ちはわかります。気になり始めたときが、見直しのよいタイミングです。
17年の経験から言えることがあります。一度使い始めると、頼りにされる方が多いです。手すりでも同じです。「あってよかった」と言ってもらえる場面を何度も見てきました。
タイミングとしては、「足の筋肉が落ちてきたかな」と感じ始めたときがベストです。転んでからではなく、その一歩手前で動く。これが現場で学んだ一番大切なことです。
🛁 転ばぬさきの すべり止めマット
早めの一枚が、大切な人の毎日のお風呂を支えます。
探偵TOCHIの一押し
私が自信を持って一番におすすめするのは、アロン化成|おく楽すべり止めマットKP(Lサイズ)です。
理由はシンプルです。吸盤なしで浴槽にフィットするのにズレにくく、そして外して干すのが楽です。
現場で何百人ものご高齢の方を見てきた中で、「お手入れが続かなくて使わなくなった」というケースを何度も見てきました。どんなに良いマットでも、使わなければ意味がありません。
おく楽KPは、毎日無理なく続けられる設計になっています。毎日の入浴を続けやすくするという意味でも、これが現実的な選択だと思っています。
よくある質問(Q&A)
まとめ
📋 今回の3選まとめ
- アロン化成 吸着マットC:浴槽内専用。高密度エラストマー吸盤でしっかり固定
- アロン化成 おく楽KP:吸盤なし置くだけ。お手入れ簡単でTOCHIの一押し!
- パナソニック ユクリア:昆沙門亀甲柄の360度グリップ・防かびタイプで清潔


✍️ この記事を書いた人
福祉グッズ探偵 TOCHI
- 福祉用具専門相談員
- 福祉用具プランナー
- 住環境コーディネーター2級
- おむつフィッター2級
福祉用具の現場で17年、のべ1万件以上のご相談に向き合ってきました。介護靴や歩行補助用品だけでなく、手すり・住まいの安全対策・排泄ケアまで、ご家庭で本当に役立つ福祉用具選びをお手伝いしてきました。
「親のために何を選べばいいか分からない」
そんなご家族の不安に寄り添い、カタログには載らない現場の本音を分かりやすくお伝えします。


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