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✍️ この記事を書いた人
福祉グッズ探偵 TOCHI
- 福祉用具専門相談員
- 福祉用具プランナー
- 住環境コーディネーター2級
- おむつフィッター2級
福祉用具の現場で17年、のべ1万件以上のご相談に向き合ってきました。介護靴や歩行補助用品だけでなく、手すり・住まいの安全対策・排泄ケアまで、ご家庭で本当に役立つ福祉用具選びをお手伝いしてきました。
「親のために何を選べばいいか分からない」
そんなご家族の不安に寄り添い、カタログには載らない現場の本音を分かりやすくお伝えします。
「親はまだ元気だけど、お風呂が心配…」そう感じているあなたへ。その直感は正しいです。
⚠️ 17年の現場で見てきた現実
福祉用具専門相談員として17年働く中で、浴室での転倒による入院・大腿骨骨折を50件以上見てきました。高齢者の大腿骨骨折はリハビリに長い時間がかかり、そのまま車椅子生活になる可能性も高いのが現実です。
転倒してからでは遅い。だからこそ、早めのすべり止めマット導入が大切だと強く思っています。
すべり止めマットは介護保険の対象外で、価格も安くはありません。だからこそ失敗しない選び方を知っておく必要があります。こんな疑問、ありませんか?
- ✅ 種類が多すぎてどれを選べばいいかわからない
- ✅ 買ったけどすぐズレてしまった
- ✅ 本当に滑らないのはどれ?
- ✅ カラリ床でも使えるの?
- ✅ お手入れが面倒で結局使わなくなりそう
この記事では、福祉用具専門相談員として17年・1,000件以上の現場経験を持つTOCHIが、実際に自分のお風呂で使ってみた感想をもとに、すべり止めマットの種類・選び方・おすすめ3選・お手入れ方法・注意点まで、すべてまとめてお伝えします。
🕵️ 迷ったらこの3つ
浴室の床や使い方に合わせて選ぶなら、まずはこの3つを確認してください。
- 浴槽内でしっかり止めたい → 吸着すべり止めマットC
- 洗い場でも使いやすいものがいい → おく楽すべり止めマットKP
- 大きめで安心感を重視したい → すべり止めマット ユクリア
🔍 【予告】番外編:格安マットを徹底検証します
Amazonで話題の格安すべり止めマット「介護福祉士監修×日経ヘルスケア掲載」。私がおすすめする3選より安価ですが、実力は本物なのか?
後日、実際に購入して徹底検証します。グリップ力・耐久性・お手入れのしやすさを今回の3選と比べて正直にレポートします。結果はこの記事に追記予定です。お楽しみに!
こんな方に読んでほしい
- ✅ お風呂で滑って怖い思いをしたことがある
- ✅ 高齢の親や家族の転倒が心配
- ✅ 買ったマットがすぐズレて困っている
- ✅ 福祉用具のプロが選ぶ本物を知りたい
浴室すべり止めマットの選び方
滑り止めマットは「どれでも同じ」ではありません。素材・サイズ・構造によって、吸着力や安全性が大きく変わります。失敗しない選び方のポイントを4つ解説します。
🧪 ①素材で選ぶ(吸着力・滑りにくさ)
素材は大きく「ゴム・エラストマー系」と「PVC(ポリ塩化ビニル)系」に分かれます。ゴム・エラストマー系は濡れた状態でもグリップ力が高く、介護・高齢者の転倒予防には最適です。PVC系は軽くてリーズナブルですが、グリップ力はゴム系に劣ります。今回ご紹介している3選はすべてゴム・エラストマー素材。迷ったら素材表示を確認して、ゴム系を選ぶのが間違いありません。
📏 ②サイズ・形状で選ぶ
洗い場全体をカバーできるサイズが理想ですが、大きすぎると洗いにくく衛生面で不安が出ます。浴槽サイズに合ったものを選び、浴槽内用・洗い場用で分けて使うのも効果的です。今回の3選はサイズ展開が豊富なので、設置場所に合わせて選べます。
🕳️ ③穴あき・水はけ構造を選ぶ
穴あきタイプはマット下に水が溜まりにくく、カビ・雑菌の繁殖を抑えられるのが最大のメリット。穴なしタイプは見た目がスッキリしていますが、裏側に水が閉じ込められて不衛生になりがちです。長く清潔に使うなら穴あき・水はけ構造一択です。
🔒 ④「吸盤あり」か「自重型」かで選ぶ
「浴槽内には吸盤付きが必須」と思っている方が多いですが、実は吸盤なしの自重型でも十分に安定して使えます。吸盤タイプには以下のリスクがあります。
- 吸盤が劣化するとお湯の中で浮いてくることがある
- 凹凸のある浴槽底面では最初から吸着しないケースも
- 吸盤部分に汚れが溜まりやすく、お手入れが手間になる
ゴム素材の自重型は重さで自然に安定し、劣化リスクも少なく長く使えます。デメリットは吸盤タイプより重く・価格が高めになること。それでも長期的な安全性と使いやすさを考えると、自重型が現場でのおすすめです。
⑤カラリ床・凹凸床には吸盤タイプが使えない
⚠️ カラリ床と吸盤マットの”落とし穴”
【機能面】吸盤がくっつかない→かえって危険
TOTOの「ほっカラリ床」「カラリ床」は、水はけを良くするために床面に無数の微細な溝(凹凸)が刻まれています。この凹凸のすき間から空気が入ってしまうため、吸盤が密着できずズレてしまいます。固定されていないマットに足を乗せると、マットごと滑って転倒する危険があります。
【お手入れ面】カビの温床になる
カラリ床の売りは「翌朝には乾く」こと。しかしマットを敷きっぱなしにすると、床の溝に水分が閉じ込められ、赤カビ・黒カビが発生しやすくなります。カラリ床本来の機能が完全に消されてしまうんです。
✅ カラリ床でマットを使うなら、この2点を徹底
- 吸盤タイプは選ばない→ 自重型ゴムマットか、裏面が高摩擦素材のタイプを選ぶ
- 使用後は必ず剥がして乾燥させる→ マットと床を別々に干すことでカビを防ぐ
おすすめ3選
| 商品名 | 価格(税込) | サイズ | 重さ | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| アロン化成 吸着すべり止めマットC (2枚セット) |
¥5,800〜(税込¥6,380・2枚入) | 36×28cm | 約400g(2枚) | 吸盤432個/枚・エラストマー素材 |
| アロン化成 おく楽すべり止めマットKP |
¥7,000〜(税込) | 38×87cm(L) | 約1.6kg | 吸盤なし置くだけ・浴槽にフィット |
| パナソニック ユクリア |
¥6,600〜(税込) | M:38×55cm / L:38×70cm | M:0.8kg / L:1.0kg | 昆沙門亀甲柄グリップ・防かびタイプ・M/Lサイズ展開 |
アロン化成|吸着すべり止めマットC(2枚セット)
素材はエラストマーで、水に濡れた状態でもグリップ力を発揮。裏面の円弧状の吸盤が浴槽にぴったりくっつき、横ズレも防止します。しかも1枚わずか約200g。取り外して洗うのも楽チンです◎
⚠️ 使えない浴槽に注意:底面がザラザラ・凹凸のある浴槽、木製の浴槽、24時間風呂・温泉・泡風呂、入浴剤入りのお湯では吸盤が吸着しません。購入前に浴槽の形状を必ず確認してください。
こんな方に:転倒リスクが高い高齢者がいるご家庭・軽くて使いやすいすべり止めを探している方
アロン化成|おく楽すべり止めマットKP
前モデルARから改良され、ウェットグリップ性がさらにアップ。サイズのカットもできるので浴槽の形に合わせて調整可能です。
実際に自分のお風呂で使ってみた率直な感想は、「グリップ感がこの3選の中で断トツで一番良かった」。足を置いた瞬間にキュッと引っかかる感触があり、立ち座り動作も安心して行えます◎
吸盤がない分、外して干すだけのシンプルなお手入れ。吸盤の劣化や凹凸床の吸着問題も一切なし。長く安心して使いたい方に自信を持っておすすめします。
パナソニック|すべり止めマットユクリア
さらに嬉しいのが「防かびタイプ」の機能。かびが外側に広がるのをブロックする設計で、清潔を保ちやすいんです。ステンレス浴槽にも対応しているのも現場では重宝します。
Mサイズ(38×55cm・約0.8kg)とLサイズ(38×70cm・約1.0kg)の2種類展開。カラーも複数あるので浴室の雰囲気に合わせて選べます。
すべり止めマットを使うときの注意点
⚠️ 注意点① 敷く前に床のヌメりを流す
床にシャンプーの残りや皮脂のヌメりがついていると、どんな高性能マットを敷いても滑ります。マットを置く前に、その場所をシャワーでしっかり流してから設置してください。
⚠️ 注意点② マットの「めくれ・反り」を確認する
マットの端が反り返っていたり、めくれたりしていると、そこに足を引っかけてつまずく原因になります。使用前に端までしっかり床に密着しているか確認する習慣をつけましょう。
⚠️ 注意点③ 入浴後は必ず剥がして干す
敷きっぱなしにすると床の溝に水と石鹸カスが閉じ込められ、数日で黒カビ・赤いぬめり(ロドトルラ)が発生します。これ自体が滑る原因になります。お風呂上がりに剥がして干すことを毎日の習慣にしてください。
すべり止めマットのお手入れ方法
📋 長持ち&安全に使うための3つのポイント
【毎日】剥がして・流して・干す
お風呂から出たら、必ずマットを剥がしてください。表と裏の両面に45℃以上の熱めのお湯をかけて泡・髪の毛・皮脂を洗い流し、浴槽の縁やS字フックに吊るして陰干しします。これだけでカビの9割は防げます。
【週1回】洗剤とブラシでしっかり洗う
シャワーで流すだけでは、凹凸の「すき間」に目に見えない皮脂汚れが蓄積します。週に1回、浴室用の中性洗剤をかけてスポンジや柔らかいブラシで表裏を洗いましょう。特に裏面の溝・突起のすき間は念入りに。
【買い替えサイン】ヌメリが取れなくなったら寿命
手入れを続けても以下のサインが出たら買い替え時です。寿命の目安は1〜2年。
- 洗っても表面のヌルヌル・ベタつきが取れない
- ゴムが硬化して端が反り返ってきた
- 裏面の凹凸がすり減って薄くなってきた
🚫 やってはいけないNGお手入れ
- 天日干し(直射日光)はNG:紫外線でゴム・シリコンが劣化し、寿命が一気に縮まります。必ず陰干しで。
- 塩素系漂白剤の長時間放置はNG:カビキラーなどを大量に使って長時間放置すると素材が傷み、変色・ちぎれの原因に。使うなら短時間で十分です。
実際現場で見てきた話
お客様の中には、「マットを敷いたから大丈夫」と安心しすぎて、かえって油断してしまう方もいます。マットは「転びにくくする補助」であって、「絶対転ばない保証」ではありません。
だからこそ私は、マットを選ぶときに必ず「どこで・どう使うか」を確認します。浴槽の中なのか、洗い場なのか。一人で入浴するのか、介助があるのか。それによって最適なマットは変わります。
タイミングとしては、「足の筋肉が落ちてきたかな」と感じ始めたときがベストです。転んでからではなく、その一歩手前で動く。これが現場で学んだ一番大切なことです。
🛁 転ばぬさきの すべり止めマット
早めの一枚が、大切な人を守ります。
探偵TOCHIの一押し
理由はシンプル。吸盤なしで浴槽にフィットするのに、ズレにくい。そして外して干すのが楽。現場で何百人ものご高齢の方を見てきた中で、「お手入れが続かなくて使わなくなった」というケースを何度も見てきました。どんなに良いマットでも、使わなければ意味がない。
おく楽KPは、毎日無理なく続けられる設計になっています。介護予防の観点からも、これが一番現実的な選択だと思っています。
よくある質問(Q&A)
まとめ
📋 今回の3選まとめ
- アロン化成 吸着マットC:浴槽内専用。高密度エラストマー吸盤でしっかり固定
- アロン化成 おく楽KP:吸盤なし置くだけ。お手入れ簡単でTOCHIの一押し!
- パナソニック ユクリア:昆沙門亀甲柄の360度グリップ・防かびタイプで清潔
なお、浴槽をまたぐときの手すりについてはこちらの記事(クイックバー完全ガイド)もあわせてご参照ください。


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