



✍️ この記事を書いた人
福祉グッズ探偵 TOCHI
- 福祉用具専門相談員
- 福祉用具プランナー
- 住環境コーディネーター2級
- おむつフィッター2級
福祉用具の現場で17年、のべ1万件以上のご相談に向き合ってきました。介護靴や歩行補助用品だけでなく、手すり・住まいの安全対策・排泄ケアまで、ご家庭で本当に役立つ福祉用具選びをお手伝いしてきました。
「親のために何を選べばいいか分からない」
そんなご家族の不安に寄り添い、カタログには載らない現場の本音を分かりやすくお伝えします。
📑 目次(タップで開閉)
📌 まず知りたい人はここから(タップで該当章へ)
- 【ワイズって何?】 3E・5E・7E・9Eの違いをやさしく解説へ
- 【測れない足の見方】 定規なしで家族が今夜できる見立て術へ
- 【鉄板モデル2選】 ワイズ展開が豊富な介護靴の比較へ
🔎 先に「対応ワイズ」を確認したい方へ
ケアフルⅢやダブルマジックⅢは、3E・5E・7Eなどワイズ展開があります。先に今のサイズ・ワイズ・在庫を見ておくと、このあとの解説がぐっと分かりやすくなりますよ。
Amazonでサイズ・ワイズ・在庫を確認する介護シューズの「ワイズ(足囲・足幅)」とは?3E〜9Eの違い
まず基本からいくぞ。ワイズ(足囲)とは、足の親指と小指の付け根を、ぐるっと1周はかった長さのことなんだな。靴の「幅」と「甲の高さ(厚み)」をまとめて表す数字さ。
普通のスニーカーは2E〜3Eが中心。でも介護靴は、むくみや外反母趾、装具に対応するために、3E・5E・7E・9Eと、ぐっと幅広まで用意されているんだ。
【目安】3E・5E・7E・9Eの記号が意味するもの
細かいミリ数を覚える必要はない。大事なのは、数字(E)が大きくなるほど、横幅と甲の高さ(=足が入る容積)がゆったりになる、という構造だけだ。
- 3E:標準よりやや幅広。一般的な高齢者向けのスタンダード。
- 5E:むくみや軽い外反母趾が気になる方の有力候補。
- 7E:むくみが強い・甲が厚い・装具を使う方に検討しやすい。
- 9E:かなりの幅広・容積。装具や強いむくみのケースで候補になる。

📝 TOCHIメモ
現場では「同じ24cmでも、3Eと7Eではまるで別の靴」と感じるご家族が多いです。長さ(cm)は同じでも、ワイズが変わるだけで足の入りやすさ・痛みの出方が大きく変わります。まずは「長さ」と「幅」は別物だ、と覚えておいてください。
【警告】幅がキツイからと「サイズ(cm)」を大きくしてはいけない理由
幅がキツいとき、つい「じゃあ1センチ大きいのを」と長さで逃げたくなる。これを現場では“センチ逃げ”と呼んで、注意してもらっているんだ。
なぜダメか。長さを大きくしても、足が当たっている「甲と幅(ワイズ)」のキツさは1ミリも解決しないからさ。余るのはつま先だけ。
そして、つま先が余ると何が起きるか。すり足ぎみの高齢者は、その余った先端を引っかけて、つまずきやすくなることがある。かかとも浮いて、転倒・骨折のヒヤリハットにつながりかねないんだ。
合わせるべきは、長さではなく肉厚(ワイズ)。サイズ(cm)は今まで通り、幅だけをE数で広げる——これが基本だ。

※正しい足の測り方は、失敗しない介護シューズの正しいサイズ選びと足の測り方の記事も参考にしてくれよな。
メジャーで測れない高齢者の足はどう見ればいい?プロの見立て術
「親がメジャーを嫌がる」「じっとしていない」——そんな時でも、定規を使わず、今夜ご家族が観察するだけで、ワイズが合っているかの“見立て”はできるんだ。5つのポイントを紹介するぞ。

① マジックテープ(ベルト)の余り具合
ベルトがギリギリしか届かず、オスのギザギザ面が露出しているなら、それは「容積(ワイズ)不足」のサイン。足を包みきれていない可能性がある。
② 靴を脱いだ直後の「赤い圧痕(靴の跡)」
靴を脱いだ直後、甲や、外反母趾の骨の出っぱりが赤くなっている場合、その部分が圧迫されている証拠。放置すると、皮膚トラブル(床ずれ)のリスクにつながることがある。
③ 夕方の足のボリューム変化
高齢者の足は、1日の中で夕方に大きく変化することがある。朝のサイズで選ぶと夕方キツくなりがち。最も大きくなった状態に合わせるか、ベルトで調整幅の広い靴を選ぶのが鉄則だ。
④ 左右のアンバランス(左右差)
片足だけむくみが強い、または麻痺がある——そんな左右差があるケースも多い。その場合は、無理に両足同じにせず、左右で違うサイズ・ワイズを選ぶ手もある。
➔ 左右でサイズ・幅が違うなら「片足販売」をAmazonで使う方法もあわせてどうぞ。
⑤ AFO(短下肢装具)などをつけている場合
装具をつけると、甲の厚みが一気に増す。そのため、通常より広いワイズが必要になることが多く、7Eや9Eが有力な候補になるケースがある。装具の種類によって必要な幅は変わるので、まずは装具をつけた状態で足の厚みを見てあげてほしい。
本人が「足が痛い」と言えない場合はどうする?認知症・失語症のサイン
認知症や、言葉でのやりとりが難しい親御さんは、ワイズが合わずに苦しくても「痛い」と言えないことがある。代わりに「行動」でSOSを出していることが多いんだ。次のサインに気づいてあげてほしい。
すぐ靴を脱ぎたがる・出かけるのを嫌がる
履かせてもすぐ脱ぐ、外出を渋る。これは「履いていると苦しい」という気持ちの表れかもしれない。
歩行中に顔をしかめる・特定の足を引きずる
歩くときに表情がこわばる、いつも同じ側の足をかばう。痛みや圧迫のサインとして見てあげたい。
デイサービスに行く時だけ、靴を履くのを激しく拒絶する
「その靴=苦しい」と結びついてしまっているケース。靴を変えたら、すんなり出かけられるようになった——という相談も現場では珍しくない。
🩺 ご家族へ
これらは「ワイズが合わなくて痛い」という言葉の代わりのSOSであることがあります。わがままや認知症の進行と決めつける前に、一度“靴の幅”を疑ってみてください。気づいてあげられるのは、いつも一番近くにいるご家族です。
【比較カード】ワイズ展開が豊富な鉄板介護靴おすすめ2選
ワイズで悩むあなたへ!今すぐAmazonでワイズ・在庫を確認できる名作モデル
① あゆみ ケアフルⅢ(甲が大きく開く・幅広ワイズの救世主)
つま先の根元からガバッと開く構造で、甲が厚い足や装具の足も入れやすい一足。5E・7E・9Eなど幅広ワイズがそろうので、むくみや装具で悩む方の有力候補になりやすい。
Amazonでサイズ・ワイズ・在庫を確認する② あゆみ ダブルマジックⅢ(マジックテープの調整力が抜群)
3E〜11Eと、さらに幅広まで対応。ベルトの調整幅が広く、夕方に足が変化しやすい方や、施設での利用に検討しやすいモデルだ。詳しくはダブルマジックⅢレビューもどうぞ。
Amazonでサイズ・ワイズ・在庫を確認する【プロが答える】介護シューズのワイズに関するよくあるQ&A
Q. 自宅でどうしてもワイズを測りたい場合の簡単な方法は?
一番手軽なのは、親指と小指の付け根の出っぱりを通るように、足の一番広い部分へ“ひも”か“メジャー”を1周まわして長さを見る方法だ。むくみが出る夕方に、立った状態(体重をかけた状態)で見るのがポイント。正確な数値より「左右差」と「日内変化」をつかむのが目的さ。詳しい手順は足の測り方の記事を参考にしてくれよな。
Q. 届いた靴のワイズがどうしても合わなかったら交換できますか?
返品・交換の条件は、商品や出品者(ストア)ごとに異なるんだ。だから購入前に、各ページの返品条件を確認しておいてほしい。その上で、届いたら室内で、靴底を汚さないように試着すること。外で歩いたり汚したりすると返品できなくなることがあるからな。
福祉グッズ探偵事務所 鑑定結果

福祉グッズ探偵事務所 鑑定結果
- 調査ポイント:靴は「長さ(cm)」ではなく「ワイズ(幅・甲の厚み)」で合わせるのが基本。
- 見立て:ベルトの余り・赤い圧痕・夕方の変化・左右差を、家で観察すれば手がかりになる。
- 装具:AFOなどを使う場合は、7E・9Eが有力な候補になるケースがある。
TOCHIの判定:“センチ逃げ”をやめて、ワイズで合わせる。たったこれだけで、親御さんの「歩きたくない」が「歩いてみようかな」に変わることがあるんだな。幅で悩んだら、まずは家での見立てから始めてみてくれ。
まとめ



